社労士には何を相談できる?税理士との違いをわかりやすく解説

「従業員のことで困っているけれど、これは誰に相談すればいいのだろう?」
会社を経営していると、税金のこと、お金のこと、人のこと、さまざまな相談ごとが出てきます。「顧問の税理士さんはいるけれど、給与や労務の細かい話はどこまで聞いていいのか分からない」というお声も、実はよく伺います。
この記事では、社会保険労務士(社労士)に相談できることと、税理士との違いを、わかりやすく整理します。
社労士は「人を雇うこと」の専門家です
社会保険労務士(社労士)は、労働に関するルールと、社会保険の手続きの専門家です。国家資格で、会社に代わって役所(年金事務所・ハローワーク・労働基準監督署など)へ提出する書類を作成・提出できるのは、社労士だけと法律で定められています(社会保険労務士法第2条・第27条)。
ひとことで言うと、「人を雇ってから辞めるまで」に起きるすべてのことが、社労士の守備範囲です。
税理士は「税金とお金」の専門家です
一方、税理士は税金の専門家です。法人税や消費税の申告、決算書の作成、節税の相談などは、税理士だけが行える業務です(税理士法第2条・第52条)。
つまり、お金と税金のことは税理士、人と労務のことは社労士、と覚えていただくと分かりやすいです。
どちらに相談する?早見表
| ご相談の内容 | 相談先 |
|---|---|
| 従業員を採用した・退職した(社会保険の手続き) | 社労士 |
| 就業規則を作りたい・見直したい | 社労士 |
| 残業代・有給休暇・労働時間のルール | 社労士 |
| 従業員とのトラブル(解雇・問題社員など) | 社労士 |
| 労働基準監督署・年金事務所の調査 | 社労士 |
| 産休・育休の手続きや給付金 | 社労士 |
| 法人税・消費税の申告、決算 | 税理士 |
| 年末調整・法定調書 | 税理士 |
| 節税・資金繰りの相談 | 税理士 |
間違えやすいのは「給与」まわり
いちばん混同しやすいのが、給与に関することです。
- 給与計算そのもの(勤怠の集計、残業代の計算、社会保険料の控除など)… 社労士・税理士のどちらの事務所でも請け負っていることがありますが、残業代の計算や社会保険料は労務のルールと直結するため、社労士の得意分野です。
- 年末調整(1年間の所得税の精算)… これは税金の手続きなので、税理士の業務です。
「給与計算は社労士、年末調整は税理士」——この線引きを知っておくと、依頼先で迷いません。
こんなときは、社労士にご相談ください
- 初めて従業員を雇うことになった
- 従業員が退職するので、手続きに漏れがないか不安
- 就業規則がない・古いまま放置している
- 有給休暇や残業代のルールがあいまいで心配
- 毎月の給与計算に時間がかかりすぎている
当ブログでも、従業員を初めて雇うときに必要な手続きまとめ、従業員が退職するとき、会社が確認すべきことなどを解説しています。あわせてご覧ください。
当事務所の対応範囲について
みなみ社会保険労務士事務所では、労働・社会保険の手続き、就業規則、給与計算、労務相談を承っています。なお、税務(年末調整・法定調書・住民税関係)は税理士の業務のため、当事務所ではお受けできません。毎月の給与計算のなかでの所得税・住民税の控除額の反映は、給与計算に含まれますのでご安心ください。
まとめ
- 社労士は「人と労務」、税理士は「お金と税金」の専門家です
- 従業員に関する手続き・ルール・トラブルは、社労士に相談できます
- 給与計算は社労士の得意分野、年末調整は税理士の業務です
「これはどちらに聞けばいいのか分からない」という段階のご相談も歓迎です。初回のご相談は無料・予約制です。お気軽にお問い合わせください。








